本日紹介する本は柿内尚文氏著書の「このプリン、今食べるか?ガマンするか?」です。
本書は時間の使い方がテーマとされていて、日常生活での自分の時間の使い方について色々と考えさせられる一冊でした。
みなさんは目の前にプリンが置いてあるとして、どのタイミングでプリンを食べますか?
「美味しそうだから今食べよう」と自分の欲望に従って食べる人もいれば、「やることを終わらせてから食べよう」とプリンをご褒美の時間にまわして後で食べる人もいれば、「今はダイエットをしているから我慢しよう」と未来の自分への投資としてプリンを食べることを我慢する人など、様々かと思います。
本書ではこういった生活の中での一つ一つの時間に対して時間軸の捉え方を幸福・投資・役割・浪費の4つの時間で大別しています。
この中でも筆者が最も大切にした方がいいとされている時間が「幸福の時間」です。
幸福の時間が多いと人生が豊かになるというのは、本当にその通りであると思います。
私も自分の中では趣味に充てる時間はまさに幸福の時間であると感じています。
しかし、幸福の時間だと思って過ごしていた一部の時間が、実はなんの生産性もない浪費の時間だったという点に気付かされました。
なんとなくダラダラしてすごしてしまう、なんの生産性のない行動を繰り返す、ただ何もする事なく1日が終わってしまう。思い返すと時間を無駄にしてしまっているなと感じることが多々あります。
それらの時間が「幸福の時間である」と意味付けるのであれば、それまでの話です。
しかし、ダラダラして過ごす時間はその瞬間は幸福な時間かもしれませんが、人生軸という広い視野で考えた時に、それは浪費の時間としても捉えられるのではないでしょうか。
1日の休みを「何もしないで終わってしまった」と後悔してしまうのは、それは時間を浪費したという後悔が無意識のうちにあるからなのかもしれません。
その時間に例えば運動をする、本を読む、人に会って話をするなど、浪費の時間を自己投資の時間に変換させることも、充実した時間を過ごすための1つの方法だと思います。
投資というのは自分が将来豊かになるためにするもので、努力を継続して得た幸せは何にも変えることのできない非常に価値のあるものだと思います。
自己投資の時間はどれも"継続"ありきのものですが、ある程度自分の中での明確なゴールを定めて、それが自分にとって意味のあるものだという意味付けができると運動も読書も「楽しい時間」として継続ができるかなと思います。
ダラダラ、ゆっくりすることも休養するという意味ではとても大切なのですが、そこに時間を割きすぎてしまうのは勿体無い気もします。
自分が死んでしまう時に「もっとこうしておけばよかった」という後悔だけは絶対にしたくないので"今"という時間を大切にして、悔いのない幸せな人生を送れたらと願います!
また、仕事やプライベートでも気が乗らなくても、どうしてもやらないといけない、めんどくさい時間は存在すると思います。
そんな時に鍵となるのが実行力なのですが、根本は「めんどくさい時間」を「自分の中で有意義な時間へ変換できるか」という時間の意味付けの仕方にあって、これは意識の問題であると思います。
本書は時間の意味付けという点で大変勉強となる知識が多いです。その他時間の使い方のノウハウについても記載されているのでぜひ!
自分の時間を考えるということは人生を考えること。時間の使い所でその人の人生は良くも悪くも大きく変わると思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!